日本全国に点在する競輪場は、地域ごとの公営ギャンブルとして長い歴史を持ちます。
しかし、全ての都道府県に競輪場があるわけではなく、特に北日本や中国地方には競輪場が存在しない地域もあります。
一方で、過去には最大62の競輪場が存在していたこともあるものの、時代の変化や様々な理由から多くの競輪場が廃止に追い込まれてきました。
以下に、競輪場がない都道府県と廃止された過去あった競輪場についての概要をまとめます。
過去廃止された、休止・閉鎖となった競輪場一覧
札幌競輪場
現在は月寒屋外競技場。
地区 北日本 開設 1950 廃止 1960 会津競輪場
若松城敷地内にて開設。
1958年に城外に移転し1963年休止のち廃止。
現在は鶴ヶ城体育館。地区 北日本 開設 1950 廃止 1963休 後楽園競輪場
現在は東京ドーム。
ドーム地下に400mバンクが格納されている。
地区 関東 開設 1949 廃止 1972休 松本競輪場
開設からわずか2年で廃止。
現在は南松本駅の西にある市立開明小学校。
地区 関東 開設 1949 廃止 1951 花月園競輪場
施設は残存しており跡地について検討中。
地区 南関東 開設 1950 廃止 2010.3 一宮競輪場
2014年度は他場の場外発売所として運営。
その後はサテライト化を目指す予定。
地区 中部 開設 1950 廃止 2014.3 大津びわこ競輪場
解体工事に着手しており、のち商業施設と公園などになる予定。
地区 近畿 開設 1950 廃止 2011.3 京都競輪場
宝ヶ池競輪場。
現在は宝ヶ池公園の「こどもの楽園」。
後年までスタンドの一部が残存していた。地区 近畿 開設 1949 廃止 1958 豊中競輪場
現在は服部緑地。
地区 近畿 開設 1950 廃止 1955 大阪中央競輪場
現在は長居陸上競技場。
地区 近畿 開設 1950 廃止 1962 大阪住之江競輪場
現在は住之江公園。
大阪護国神社の隣にあった。
地区 近畿 開設 1948 廃止 1964休 甲子園競輪場
西宮競輪場と共に廃止。
現在は住宅街
(大規模分譲マンションや戸建)地区 近畿 開設 1949 廃止 2002.3 西宮競輪場
旧・阪急西宮球場のグランドに仮走路を設置する形で開設。
甲子園競輪場と共に廃止。
現在は阪急西宮ガーデンズ。地区 近畿 開設 1949 廃止 2002.3 神戸競輪場
現在は御崎公園球技場。
地区 近畿 開設 1949 廃止 1961 明石競輪場
兵庫県立明石公園内。
走路のみ残存し現役選手の練習施設として活用。
地区 近畿 開設 1950 廃止 1961 松江競輪場
開設からわずか3年で廃止。
現在は松江市役所敷地の一部および近隣。
地区 中国 開設 1950 廃止 1953 観音寺競輪場
場外車券売場・現役選手の練習施設として活用。
地区 四国 開設 1950 廃止 2012.3 門司競輪場
施設自体は残存。
場外車券売場・現役選手の練習施設として活用。
地区 九州 開設 1950 廃止 2002.3 福岡競輪場
現在は貝塚交通公園。
地区 九州 開設 1950 廃止 1962 長崎競輪場
休止のち1967年廃止。
平和公園近隣。
現在は長崎市営ラグビー・サッカー場。地区 九州 開設 1949 廃止 1966休
競輪場が無い都道府県は?
競輪は日本独自の公営ギャンブルの一つであり、国内各地で愛されています。
全国には多くの競輪場が存在しますが、以下の都道府県には現在競輪場がありません。
- 秋田県
- 岩手県
- 宮城県
- 山形県
- 石川県
- 長野県
- 山梨県
- 滋賀県
- 兵庫県
- 鳥取県
- 島根県
- 宮崎県
- 鹿児島県
- 沖縄県
これらの都道府県では、公営ギャンブルとしての競輪が開催されていない、もしくは特定の理由で競輪場が設置されていません。
廃止された競輪場の今現在は?
廃止された競輪場は、その後さまざまな用途に転用されています。
例えば、札幌競輪場は現在、月寒体育館やラグビー場として利用されている一方で、後楽園競輪場の跡地には全天候型スポーツ施設「東京ドーム」が建設されました。
また、花月園競輪場や一宮競輪場のように、施設は残っているものの、跡地については検討中とされるケースもあります。
競輪場が休廃止される理由
競輪場の活動が停止・廃止される背景には、売上の減少や近隣住民からの苦情などが挙げられます。
特に、平成時代初期から競輪の人気が落ち始めたことで、多くの競輪場が経営難に直面しました。
その結果、経済的な理由や社会的な圧力により、多くの競輪場が廃止に至っています。
廃止予定の競輪場は?競輪場の今後の未来
現在、競輪場の売上は回復傾向にあるものの、売上の偏りが問題視されています。
このため、人気な競輪場にはファンが殺到する一方で、他の競輪場は売上が伸び悩むという状況が続いています。
今後廃止が検討されている競輪場も存在し、競輪業界全体の健全な発展のためには、新たな取り組みや戦略が求められています。
まとめ
競輪場の歴史は、日本の公営ギャンブル業界の変遷を映し出しています。
廃止された競輪場の跡地が新たなコミュニティの場として生まれ変わる例もあり、競輪場の存在は多くの人々にとって大きな意味を持っていました。
今後、競輪業界が直面する課題にどのように対応していくのか、その動向に注目が集まります。
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